社伝によれば、天正8年(1580)の草創と伝えられていますが、「新編相模国風土記稿」には、始め中川にあったものを天正8年、岸に移転し、その後地主神として祭られている天神の社(現在地)に遷宮したとあります。 境内には山北町の天然記念物に指定されているイチョウがあります。 11月に行われる流鏑馬神事が有名で、流鏑馬の前には御輿と花車の渡御がおこなわれ、町内を巡行します。地元の農民たちの手によって受け継がれ、かつては的の当り矢によって翌年の稲作を占う神事として行われていたといわれています。

県指定の天然記念物「トチノキ」があります。かながわの名木100選にも選ばれているこのトチノキは、県内では珍しい樹種で堂々とした巨木です。このトチノキには、「その昔、飢饉の際にはこの実が近隣の人々の命を救った」という言い伝えがあります。