水源地域交流の里 自然体験教室レポート

山北町 河内川ふれあいビレッジ

自然体験教室開会式(10月25日撮影)

気持ちの良い秋晴れの中、山北町・河内川ふれあいビレッジにて、「水源地域交流の里 自然体験教室」が開催されました。
今回の参加者はおよそ120名で、当初の予定のおよそ2倍の参加者となりました!!地元のスタッフの方々をはじめ、山北町役場の職員の方々もフル稼働でした。

参加者多数ということもあり、今回は2班に分かれ各体験教室を行いました。

自然体験教室の内容は、

1)足柄茶染め
2)マスのつかみ取り・マスの塩焼き
3)竹細工でのお箸と玩具作り
4)餅つき

で、地元のスタッフの方々が手分けしてそれぞれの班に付き添い、各指導をしていただきました。

お昼ごはんを準備する地元のスタッフの方々(10月25日撮影)

関連リンク:山北町関連リンク:河内川ふれあいビレッジ

午前中から、参加者全員の笑顔と笑い声が絶えませんでした。
子どもたちは大はしゃぎでマスのつかみ取りをしたり、足柄茶染めでは真剣にきれいな模様を作ったり、地元のスタッフの方々にサポートしていただきながら餅をついたりしていました。お父さん、お母さんたちはカメラを持って子どもたちの楽しそうな姿を写真に撮ったり、子どもたちと一緒になって竹細工でお箸作りに取り組んだりしていました。気がつけば、紅葉シーズンにさしかかる秋のこの時期にも関わらず、半袖姿になっている親子も多く見られました。

マスのつかみ取りをする子どもたち(10月25日撮影)

足柄茶染めを体験する参加者(10月25日撮影)

お昼ごはんは、

・つきたてのお餅
・いも煮鍋
・おしんこ
・マスの塩焼き

です。

つきたてのお餅はふわふわでとっても美味しかったです。具だくさんのいも煮鍋はボリューム満点でした。
自分でつかみ取って、串焼きにしたマスの塩焼きも、焼きたてのホクホクしたものをいただくことができました。
回りからも「美味しい!」の声が飛び交っていました。

お餅をつく子どもとサポートする地元のスタッフ(10月25日撮影)

お餅と具だくさんのいも煮鍋(10月25日撮影)

お昼ごはんを取った後、親子で竹細工の玩具作りをしたり、乾かしていた足柄茶染めでどんな絵柄になったのかを広げて見せ合ったりしていました。

参加者全員が普段なかなか体験できないことを楽しんでいて、とても素敵な光景でした。

山北町での自然体験教室は、1年ごとに、3つの地区で順番に開催されます。来年以降も、大勢の参加者が集まり、自然に触れながら普段は味わうことのできない体験を得ることができるのではないかと思います。

自然体験教室の途中、足柄茶染め体験を指導していただいた、いずみ会の中心メンバーで、「里の案内人」でもある細谷さんと倉橋さんにお時間をいただき、お話を伺いました。

竹細工の玩具作りを体験する参加者と指導する地元のスタッフの方々(10月25日撮影)

乾かしていた足柄茶染めのスカーフを取り込む参加者(10月25日撮影)

いずみ会について教えてください。また、足柄茶染めを体験された方々からはどういった感想をいただいておりますでしょうか。足柄茶の特長も含めて、教えてください。

いずみ会は設立して30年ほど経ちますが、当時と今では活動内容が違います。
当時ですが、若いお母さんたちを対象に、農業の手ほどきをしていました。具体的には、畑を借りて、野菜を育てたりしていました。また、県の生活技術指導員の指導を受けて生活改善も行っていました。
今は、足柄茶の生産が中心で、足柄茶染めの生産・販売や今回のような体験教室の開催を行っています。

足柄茶染めを体験された方々からは、「楽しかった!」「お茶で染めることができるのに驚きました!」といった感想をよくいただきます。普段、お茶で染物をするといった体験はあまりないと思いますし、こういった感想をいただけると嬉しいですね。

足柄茶は生茶を40秒ほど蒸して作る「浅蒸し茶」で、日本古来の伝統的な煎茶です。甘味と渋味のバランスがよく、味も香りもとても良いです。
お茶と言えば静岡県が全国的に有名ですが、箱根・丹沢山麓一帯の足柄茶も美味しいですから、是非、たくさんの方々に味わっていただきたいです。
また、最近ですが、足柄茶の特長を引き立てたほうじ茶を新発売しました。一番茶の茶葉を使っていますから、深い香りとほんのりした甘みがあって、こちらも美味しいです。

これからも足柄茶を作り続けて、足柄茶をより多くの方々に知っていただけるように努めていきたいと思っています。

いずみ会の細谷さん(右)と倉橋さん(左)(10月25日撮影)

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